系に与えられる微小熱量dQと系の温度Tとの比dQ/Tをサイクルに沿って積分した値をクラウジウスの積分という.クラウジウスの積分は,サイクルが可逆サイクルの場合0に,また,不可逆サイクルの場合,負になる.その結果,dQ/Tを可逆過程に沿って状態1から状態2まで積分する値は,途中の過程に依存しない状態量となり,状態2と状態1の間のエントロピー差として定義される.