主として自然対流と強制対流が共存している場合をさす.一般に,グラスホフ数とレイノルズ数の比Gr/Re2が1より十分小さければ熱伝達は強制対流が支配的であり,\(Gr/{{\mathop{\rm Re}\nolimits} ^2} \gg 1\)ならば自然対流が支配的となる.まれに,放射伝熱や熱伝導と対流熱伝達とが共存する伝熱現象を共存対流と呼ぶこともある.なお1980年代前半ごろまでは,同じ現象を複合対流と呼ぶことも多かったが,最近は共存対流と呼ばれるほうが圧倒的に多い.