燃焼領域から放出される熱放射(ふく射).気体からのガス放射および気体中に含まれる微粒子からの固体放射からなる.燃焼領域からのガス放射の発生源は,主として,燃焼の結果生ずる二酸化炭素と水蒸気であり,窒素や残留している酸素などは,ガス放射にほとんど関与しない.一方固体放射の発生源は,すすをはじめ未燃焼の燃料粒子や灰分などであり,黄色あるいは黄赤色の光を燃焼領域から発する.燃焼領域からのこのような固体放射は,一般にガス放射よりはるかに強く,放射伝熱の主体として,工業的に利用されている.