界面積濃度

interfacial area concentration

 単位体積の気液二相混合物中に含まれる気液界面積の量を表す(単位は長さの逆数(m2/m3)).
流動床や気泡塔などでは界面積濃度が化学反応や物質輸送過程を直接律速することから,化学工学分野では重要な因子である.二相流を最も厳密に記述する二流体モデルの基礎方程式である気液両相に対する独立した質量,運動量,エネルギーの各保存式には,気液間の相互作用を表す項が気液界面における乱流輸送項として種々含まれている.これらの界面輸送項は界面積濃度に比例するため,多次元解析では局所界面積濃度に関する知識が要求される.乱流場で球形気泡が等方的な運動をすると仮定すれば,局所界面積濃度aiは次式で与えられる.\[{a_i} = 6\alpha /{D_B}\]ここに,α, DBは局所ボイド率,気泡直径である.