環状噴霧流では管壁上の液膜流から液滴が発生する(エントレインメント).液膜の単位面積,単位時間当たりの液滴発生量をいう(単位はkg/m2・s).環状噴霧流における液滴エントレインメント流量WD<sub>(kg/s)はこの液滴発生率m<sub>Eと気相流中からの液滴付着率mD(kg/m2・s)により決まる.直径D(m)の円管流路における管長に沿う変化は次式で与えられる.\[d{W_D}/dz = \pi D({m_E} - {m_D})\]液滴発生は液膜擾乱波(じょうらんは)に作用する界面せん断力や液膜表面波の不安定性,液膜内の沸騰気泡のバースティングなどがその原因であるといわれている.