溶融,昇華などの物質移動を伴う熱伝達の一種で,物体表面が加熱され,表面が固体から液体,気体へと相変化に従い質量を失い,熱量が潜熱として吸収され,気化ガスの境界層への拡散による対流伝熱の減少および固体内部への熱伝導によるなどの複合効果によって除熱することをいう.吹出すガスの分子量が小さいほど効果がある.テフロン,強化ガラス,強化合成樹脂,グラファイトなどがアブレージョン物質として有望視されている.