旋回流

swirl flow

 流れ場全体が一つの大きな渦を構成し,流線が螺旋,あるいは円弧を描くながれを旋回流という.二次元極座標上で流線に垂直な方向の釣合い方程式を考えると,旋回流の基礎方程式は,
  dp/drρv2/r
で表され,遠心力と半径方向の圧力こう配が釣合うことを示している.ここにp:圧力,r:半径,ρ:密度,v:旋回速度一般に,v=(const)/rで表されるものを自由渦,v=(constrで表されるものを強制渦という.また,中心部が強制渦,外部が自由渦となる流れをランキンの組合せ渦と言い,自然界に生じる旋回流はたいていはこのような組合せ渦である.