カプラン水車

Kaplan turbine

 水車形式の一つで,有効落差80m以下の比較的低落差・大流量領域に適用される反動水車であり,一般的には立て軸機である.プロペラ水車の一つで,ガイドベーンの開度と関連させて自動的にランナ羽根の取付角度を変化できるものを発明者の名にちなんで特にカプラン水車という.ランナとランナ羽根の可動機構を除いては,フランシス水車の構造とよく似ている.ランナ羽根の操作は,普通油圧を原動力として,運転時の落差,流量に応じたガイドベーン開度と連動し,圧油導入装置,ランナ羽根サーボモータ,ランナ羽根操作機構を介して行われる.ケーシングは鋼板製の渦巻形が多く用いられるが,大流量で水圧があまり高くない場合は,コンクリートを使った半渦巻ケーシングを適用することがある.

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