往復ポンプ

reciprocating pump

 容積形ポンプに属し,ピストンまたはプランジャの往復動と弁の開閉動作によって揚液の吸込み,吐出しを行うもので,駆動方式により,クランク式,蒸気直動式,ダイヤフラム式に,作動形式により,単動形,複動形に分類される.往復ポンプは構造上,最も高圧作動に適した形式で,数百MPaに達する高い吐出し圧を有するものもあるが,構造上,高速化には限界があり,同一容量のターボポンプと比べ大型となるが,ポンプ効率は高いため運転コストのメリットは大きい.吐出し量は断続的であるため,脈動が問題となる場合はダンパを用いる必要がある.