この性質は高温,高湿度の環境下での材料の機械的性質である.こうした環境では機械的性質は標準的環境で求めたものに比較して一般的に低下する.特に,プラスチックの場合,高湿度環境や水中では材料中に水分が浸透し,温度の上昇がこれを加速させ,分子運動を容易にするため機械的性質は低下する.これに加え高温下ではプラスチック自体の粘弾性変形の発生が促進される結果,機械的性質の低下がより顕著となる.またこの環境ではFRPの化学的劣化が発生することがある.