金属材料中に存在する酸化物,硫化物,窒化物などをいう.一般に非金属介在物は金属材料の延性,靭性,加工性,疲労特性,耐食性等を低下させるところから低減させることが望まれる.鉄鋼材料中の非金属介在物についてはJISによる分類があり,次の3種類に分けられている.①A系介在物:加工によって粘性変形したもの(硫化物,けい酸塩など).②B系介在物:加工方向に集団をなして不連続的に粒状の介在物が並んだもの(アルミナ等).③C系介在物:粘性変形をしないで不規則に分散するもの(粒状酸化物など).