ディップろう付け

dip brazing

 アルミニウムろう付け法の一つで,溶融フラックス浴中に接合物を浸漬してろう付けする.溶融フラックスが熱源となるので,温度上昇速度が速く,均一温度分布を得やすいが,フラックス浴の管理,作業環境などの問題もある.フラックスは塩化物とフッ化物の混合塩であり腐食性が強いので,残差の洗浄除去が不可欠となり,処理コストがかかることから,真空ろう付けや非腐食性フラックスろう付け法への移行が起こり,我が国では大型製品への適用は1990年以降ほとんどない.