FRPの繊維表面処理としては,紡糸時単繊維を集めてストランドにする際に,結束性を与えるとともに,機械的損傷を防ぐための保護膜としてサイジング(集束)剤を施す.さらにガラス繊維では,樹脂との接着効果を高めるため,一方にシラノール基(Si-OH)と反応しやすい官能基を有し,他端に樹脂と反応しやすい基を有するカップリング剤を施す.一方カーボン繊維では,電解酸化法などの酸化処理により官能基が導入される.