溶接継手の断面において,二つの部材面の間に三角形の溶接金属を形成させることである.すみ肉溶接が適用可能な継手形状は,重ね継手,当て金継手,T継手,十字継手,角継手などである.これらの溶接断面において,両脚長の等しいものを等脚すみ肉溶接,等しくないものを不等脚すみ肉溶接という.すみ肉継手の強度は,一般的にはのど断面当たりの破断荷重で表され,溶接線の方向として伝達する荷重の方向とのなす角度によって,前面すみ肉溶接,側面すみ肉溶接,斜方すみ肉溶接に区分されている.