スエージング

swaging

 相対向する複数組のダイスに半径方向の往復運動を与え,棒材や管材を外周から圧縮し軸方向に絞り出す加工法である.ダイスを半径方向に往復させつつ素材軸のまわりに回転する方式と,ダイスは半径方向に往復するのみで回転せず,素材を回転させる方式とがある.前者はロータリスエージングと呼び,細物(外径120mm以下)の加工に適し,各種段付き軸やテーパ部品あるいは引抜き加工用素材の口付けなどに用いられる.後者はダイスと中空軸は定位置にありアウタレースを回転してダイスの往復運動を誘起するもの,あるいは偏心軸の回転によりダイスを復運動させるものなどがあり,大型製品の加工に適し,NC装置付きで熱間加工により車軸や砲身類あるいは筒状容器の口絞りなどにも用いられている.