焼結合金

sintered alloy

 合金粉末を型成形して圧粉体とし,それをさらに融点の90%以下の高温で加熱し,粉末どうしを凝集させる焼結により強く結合させて所定の形状にする,いわゆる粉末冶金法により製作されたものを焼結合金という.製品の用途に応じ,組織内に適宜多数の微小間げきを存在させた多孔質材料を作ることができる.原材料の歩留まりが高く,量産に向き精度も良い.また金属と非金属との複合化も可能で,高融点合金製品の製作ができるなどの利点がある.代表的な製品として,歯車,軸受,フィルタ,超硬合金などがある.