板材を規定の内側半径で規定の角度になるまで曲げて,曲げ角の外側のき裂やそのほか欠陥の有無を調べて変形加工性を測定する試験.曲げて折りたたむ方式の押曲げ法と軸または型に巻付けて折りたたむ巻付け法がある.板の曲げ性は,所定の板厚(t)で,それ以上の曲げ半径(パンチ先端または軸の半径,R)では破壊が生じないときの限度(最小曲げ半径)を求め板厚に対する比で表し,値が0のときは板が180°に密着するまで折曲げられることを意味する.また,巻付け法で間に試験片と同じ材料を重ねて挟んで180°に曲げる方法をTベンド法と呼んでいる.この時試験値0Tは密着曲げ,1Tは最小曲げ半径0.5tを意味する.