カスケード法

cascade sequence, cascade method

 多層盛溶接の際,中央から盛上げながら左右に溶接していく方法.普通は溶接の進む方向と溶着方向とが逆になる後退法と併用して利用され,能率は悪いが残留応力は均一で,ひずみや溶接欠陥の残留が少ない溶着部ができる.しかし特殊な場合にしか用いられない積層方法である.通常は,能率良く多層盛溶接ができるビルドアップ法や,初層溶接部の割れ抑制が容易なブロック法に,溶着法として前進法や飛石法を組合せた溶接手順が採用されている.