金属薄板の張出し性を評価する試験法で,もっとも古くから行われ普及している実用成形性試験の一つである.試験片をダイと板押えで拘束し,穴径27mmのダイ穴径の中に直径20mmの球頭パンチで張出す試験である.エリクセン試験の試験方法および試験機については,JISにそれぞれZ2247およびB7729に規定されている.Z2247では試験片の拘束の仕方によってA法とB法に分けられている.エリクセン値は,張出し部の少なくとも1箇所に裏面に達する割れができたときまでに,パンチの先端が板押え面から移動した距離(mm)で表す.