裏波溶接

penetration welding

 アーク溶接において,片面からしか溶接できない場合,例えば,パイプの円周溶接などでは,一方向から溶接を行い,裏側にきれいな裏波ビードを形成する溶接法が用いられ,裏波溶接という.裏波溶接には熱伝導形とキーホール形の二つの方法がある.キーホール溶接は裏面側への入熱を確保するために,溶接熱源は溶融金属の前にあり,このアークによりルート部を直接溶かし,穴を開け,溶融金属を満たしながら裏波ビードを形成する方法であり,熱伝導を利用する熱伝導形より安定した大きな裏波ビードが得られる.