結晶には原子の並びに周期性があるため,転位に対する抵抗は,格子の周期で変動する.0 Kにおいて,転位がこの抵抗を乗り越えるために必要な応力をパイエルス応力と呼ぶ.本応力を初めて理論的に取り扱ったPeierlsとその理論を補強したNabarroに因んで,パイエルス-ナバロ応力とも呼ばれる.