細長い棒の軸線に垂直に外力が作用すると,棒の各部分には曲げモーメントが生じる.曲げモーメントの大きさは,荷重の大きさだけでなく,観測点から荷重点までの距離に関係するから,この曲げモーメントの大きさMは,荷重の大きさFとともに棒の軸線上での考える点の位置xによって異なる.すなわちM=M(x)である.このMとxの関係を棒の全長にわたって図示したものを曲げモーメント図あるいはBMDといい,はりの問題に使用する.この図により,棒の軸線上のどの点にはどのような大きさのMが働いているか図式的に一目でわかる.【せん断力図】