R6法の具体的な表記方法が破壊評価線図である.降伏規模にかかわらず,縦軸に見掛けの応力拡大係数Kと平面ひずみ破壊靭性\({K_{IC}}\)の比\({K_r} = K/{K_{IC}}\),横軸に負荷応力σと降伏応力σYの比Sr=σ/σYをとる.J積分クライテリオンに従い縦軸の\({K_r} = 1\)から破壊評価曲線を引く.破壊評価点(任意のKr,Sr)が曲線の内側に位置すれば破壊せず,外側に位置すれば破壊と判定される.縦軸の\({K_{IC}}\)の代わりに破壊抵抗\({K_R}\)をとれば,き裂進展に伴う破壊評価点の軌跡から,安定破壊と不安定破壊を図式的に評価できる.横軸を荷重Lと塑性崩壊荷重LYの比\({L_r} = L/{L_Y}\)に置換えれば,任意の構造に適用できる.横軸の限界線は\({L_r} = {\sigma _{EY}}/{\sigma _Y}\)であり,塑性崩壊による打切りを示す.ここで,\({\sigma _{EY}}\)は有効降伏強度(降伏応力と引張強さの平均値)である.【2クライテリア法,R6法】