物体内のある面を横切って,物質粒子のひずみあるいは粒子速度が不連続となるか,またはそれらは連続であるが,座標あるいは時間に関するそれらの導関数の1つ以上が不連続となるとき,このような面を不連続面という.不連続面が物体中を移動し,その通過後に塑性変形が生じるとき,その面の移動を塑性波という.不連続面が移動する速さが塑性波の伝ぱ速度である.弾塑性棒の縦衝撃において塑性波の伝ぱ速度は\(c = \sqrt {d\sigma /\rho d\varepsilon } \)であり,その材料の塑性域における応力-ひずみ\(\left( {\sigma - \varepsilon } \right)\)曲線のこう配と密度ρによる.塑性波の伝ぱ速度は弾性波に比べてかなり遅い.