ステアケース法

staircase method

 設定繰返し数に対する疲労強度の分布に関する平均μと標準偏差sを実験的に求める方法である.平均に近い応力で疲労試験を行い,設定繰返し数までに破壊しなければ階差dだけ応力を上げ,破壊すればdだけ応力を下げて順次疲労試験を行い,破壊・非破壊を調べる.そして,破壊データ数と非破壊データ数のうちの少ないほうを選び,次式で疲労強度の平均値と標準偏差を求める.\[\begin{array}{l} \mu = {\sigma _0} + d\left( {\frac{a}{c}\pm0.5} \right)\\ s = 1.62d\left( {\frac{{cb - {a^2}}}{{{c^2}}} + 0.029} \right) \end{array}\]σ0σの最小値,\(a = \Sigma i{n_i}\),\(b = \Sigma {i^2}{n_i}\),\(c = \Sigma {n_i}\)であり,iσの小さいほうからの順位である.式中の複号は破壊データのとき-,非破壊データのとき+をとる.