金属材料に力を加えていくと,弾性変形の後,降伏または弾性破損を生じ,塑性変形が始まる.三次元応力状態において降伏開始の応力状態を決める関係式を降伏条件という.応力の関数で表されているので降伏関数ともいう.通常の金属に対する降伏条件としてトレスカの降伏条件とミーゼスの降伏条件が良く用いられる.土に対してはモール・クーロンの条件が,多孔質材料に対しては大矢根の条件などが知られている.塑性変形開始後にもこの条件は成り立ち,材料の変形に関する流れ法則または流動条件とも関係がある.【硬化法則】