低サイクル疲労に対する対義語で,疲労に対する材料の抵抗が繰返し応力により評価され,その寿命NfがNf≧105サイクルにある疲労現象を意味する.この疲労寿命曲線は通常,S-N曲線と呼ばれ,応力振幅とNfとの関係を両対数あるいは片対数線図上にプロットをすることにより表現される.これは弾性ひずみ疲労とも称され,その上限,すなわち高サイクル疲労と低サイクル疲労の境界における応力振幅の値は,材料の静的降伏点あるいは繰返し応力-ひずみ曲線上の降伏点とする考え方もある.【疲労】