合金を時効すると時間とともに析出物の数と大きさが増大し,それが転位の運動を妨げるため,合金の強度は上昇する.しかし,時効時間が長過ぎると,析出物がさらに大きく成長し析出物の間隔が広くなるため,転位の運動が容易となり強度が低下する.合金が最大強度を発現する時効時間以上に長く時効を受けることを過時効という.