スペースコロニー

space colony

 宇宙空間に浮かぶ巨大人工居住区.内部は地球環境を模擬した動植物系を含む自然環境と,遠心力による人工重力環境が実現される.食料生産を含む効率的な物質循環により地球などからの補給を受けずに多数の居住者の生活を維持することができる.1900年代初頭旧ソ連のコンスタンチン・チオルコフスキーの研究に端を発し,1970年代プリンストン大学のジェラード=オニールなどによりさらに詳細な構想へと発展した.月・地球系のラグランジュ点(L5)に月や小惑星の資源を利用してそのような巨大宇宙構造物を構築するための技術検討のほか,閉鎖されたコロニーの中に実現すべきまったく新しい社会形態などについて現在も研究が進められている.