衛星搭載機器やその内部回路が故障した場合,衛星の機能・性能を維持するために同等なほかの機器などへの切換えが可能なシステムをいう.衛星は軌道上で修理できないシステムであり,信頼度(寿命X年後の残存確率)要求を満足するため,冗長系設計を考慮する.一方,アポジモータ,アンテナ展開機構など,冗長構成を取りにくいものでは,設計余裕確保,地上試験での確認などを実施する.なお,ホイールが故障した場合にガスジェットスラスタに切換える方策や4個のホイールのうち1個が故障した場合に残りの3個で運用する方策など,フェイルセイフ設計思想も合せ考慮している.