ホットストリップミル

hot strip mill

 連続鋳造あるいは分塊によって製造された130~300mm厚のスラブを加熱炉によって加熱し,あるいは,熱片のまま受取り,粗圧延機および仕上圧延機にて熱間圧延して1~25.4mm厚のストリップを製造する圧延設備をいう.ホットストリップミルを大別するとタンデムとステッケルがある.さらにタンデムは連続式と半連続式の2種類に区分される.連続式とは数台のスタンドが一直線に並び,材料が各スタンドを連続的に圧延されていく設備であり,半連続式とは粗圧延のスタンドで折返し圧延され,仕上げは数台のスタンドで連続式に圧延されていく設備である.また,ステッケルとは1台のスタンドで折返し加熱され圧延されていく設備である.連続式ホットストリップミルの圧延工程としては,粗スケールブレーカ1台,四重粗圧延機4台,仕上スケールブレーカ1台,四重仕上圧延機6台などから成り立っている.なお最近は粗圧延機7台,仕上圧延機7台のものも出現している.圧延により帯鋼板とされた鋼板は,スリッタ,スキンパス,シヤー,酸洗,ショットブラストなどの精製工程を経た後コイルに巻取られ,次工程へ送られるか,あるいは,製品として出荷される.