防食

anticorrosive

 金属材料は多くの環境下で自発的に腐食を起こす傾向を持つ.この腐食を起こさせないようにするか,その進行をできるだけ抑えるようにすることを,またそのための手段を防食という.防食は,耐食性の大きい材料を選ぶ,材料表面に耐食性金属めっきや非金属被膜などを施す,あるいは酸化剤や腐食性物質などを取除くといった三つの観点からなされる.この他に,装置や配管等の構造設計を行う際に液だまりができないような構造にするなどの検討も必要である.また,流体を扱う場合には,耐磨耗性,耐エロージョン性,はく離なども検討する必要がある.