多数の個体粒子からなる集合体を粉粒体といい,粉体と粒体の区別は明確ではないが,粒子間の相互作用が重力などの外力とほぼ同程度に作用するものを粉体,粒子間の相互作用が比較的小さく凝集しにくいものを粒体として扱っている.微粒結晶や粉じんなどは粉体の典型である.微粒子は多数の不連続面,広い界面,結晶構造の欠陥が多いなどの特徴を持つことから,吸着性や吸湿性などを示しまた反応性も高い.充てんした粉体をしばしば粉体層といい,貯槽の各部に働く応力を粉体圧という.粉体圧は,自重,粉体層内の内部摩擦係数および付着係数に関係する.