空気などの支燃性ガス中に粉じんがある濃度範囲で浮遊しているときに,火花や火炎などから着火できるだけの十分なエネルギーを与えられると,粉じんが大きな界面積と強い吸着力を持つために周囲の酸素と急激に反応して,粉じんが急激な燃焼あるいは激しい爆発を起こす.これを粉じん爆発という.粉じん爆発を起こす固体微粒子には,石炭,木くず,硫黄,鉄,アルミニウム,マグネシウム,酢酸ビニル,ポリエチレン,小麦粉,砂糖など多種多様なものがある.