織機のたて糸と同じように整経され,ガイドバーによって誘導されたたて糸を,2~4枚のおさの前後左右の運動により編針にラップさせて編むたて編機をトリコット編機という.近年ひげ針から複合針に変更され,生産性は約3倍の3000rpmに向上すると同時に,使用する糸の制限もなくなり,はん用性が拡大した.また編幅の一部または全幅によこ糸を挿入し,編地の形態安定性や柄効果を得るよこ糸挿入トリコット編機も開発されている.