鉄鋼製造プロセス

steel making process

 鉄鉱石や鉄スクラップから銑鉄や炭素量0.04~1.7%を含む鋼およびステンレス鋼などの合金鋼を作る工程である.直接製鉄法と間接製鉄法がある.前者は,シャフト炉や流動層炉などで鉄鉱石を天然ガスで還元して固体状態の海綿鉄や鉄粉を製造する方法である.後者は,製銑工程と製鋼工程からなる.製銑工程では,溶鉱炉で鉄鉱石をコークスが燃焼して発生する一酸化炭素ガスで還元し,さらに炭素を吸収させて炭素飽和の銑鉄を製造する.製鋼工程では,銑鉄に酸素を吹付けて脱酸し,鋼の成分を調整したのち,連続鋳造機や鋳型で鋳造する.このほか,電気炉製鋼法があり,アーク放電の熱でスクラップや海綿鉄を溶解し溶鋼を作る.