脱穀機は稲や麦などの穀類の穀粒や穂を茎かんから離脱するための機械である.脱穀機はこぎ歯の植えられたこぎ胴を持っており,束を回転するこぎ胴に当てると,こぎ歯の打撃作用で脱穀が行われる.脱穀機としては,自動束送り装置を取付け,手こぎを機械化した自動脱穀機が使われてきたが,最近では,刈取と脱穀を同一行程で行うコンバインを用いた収穫が一般的となっている.自脱コンバインの脱穀部は,この自動脱穀機を改良したもので,構造・作用も類似している.