粗紡機

roving frame

 練条機からのスライバを次の精紡工程を適する太さまでに引伸し(ドラフト),わずかなよりを掛け,ボビンに巻取る機械である.ドラフト装置はおもに4線または3線エプロン方式が使用され,ドラフト装置より出た繊維束はフライヤによって加ねんし,さらに上下動するボビンの回転との相互作用でボビン上に層状に粗糸として巻付けられる.フライヤから一定速度で出てくる粗糸はボビンの巻取り径が小から大に変化するので巻取周速度を一定とするため,ボビンは変速駆動される.生産速度はフライヤ回転数で表され,最近では1200rpmの高速化が一般的になっている.また巻取張力自動制御,速度制御装置の実用化もある.