圧延では,板圧延,パイプ圧延などの分野を問わず,長手方向の板厚は素材の板厚変化,材料の温度変化,圧廷中の諸条件の変化などによって常に変動する.この板厚変動を自動的に修正することを自動板厚制御といい,AGCと略称する.油圧ミルに一般に装備されているミル常数可変制御や圧延機出側厚み計の信号をフィードバックするモニタAGCが一般的であるが,近年は厚み計や板速計の高性能化,コンピュータ技術の発達などにより,フィードフォワードAGC,マスフローAGC,スミス式モニタAGCなどが実用化されている.