シールド掘進機

shield machine

 都市などの地下にトンネルを掘る際に用いられる機械.基本構造は,一般に鋼製の円筒でこれを地中で押し進め,周辺土砂の崩壊を防ぎながらトンネルを掘削する.掘削は円筒の前面で行われ,カッタフェースと呼ばれる掘削ビットなどがついた円盤を切羽に押しつけながら回転させて掘削を行う場合が多いが,人力掘削,バケットなどで掘削する場合もある.切羽の崩壊を保持する特殊な機構を備えたものとして土圧バランス式,泥水加圧式,泥土圧式シールドなどがあり,土質や施工条件に応じた形式が採用される.最近では,円形断面に限らず複円形断面などの異形断面トンネルを掘削する機械も開発されるようになった.