油を含んだ種子や果実に圧力を加えて油を搾りだす機械である.古くは「あぶらしめぎ」(油搾木)と呼ばれるてこ式の機械で,ゴマ,菜種,綿実などの油をとって,食用や照明用の灯火に用いた.近代になってねじ,水圧,油圧などを用いたバッチ式のプレスで搾るようになった.最近では連続圧搾のできるスクリュプレスなどで圧搾し,そのかすからさらに抽出法で油をとる「圧抽法」が行われている.しかし,大豆などからノルマルヘキサンを使用した連続抽出法で製油するのが食用油製造の主流となっている.