コロイド粒子のように水中で安定な微小粒子を,かくはんあるいは薬剤(凝集剤)の添加などによって大きな懸濁粒子として凝集させて沈降分離すること.帯電したコロイド粒子は電気二重層に基づく反発力のため凝集せず沈降しにくい.硫酸アルミニウムなどのイオン性凝集剤の添加によって帯電を中和すれば,粒子運動による粒子どうしの接触,付着の可能性が増大する.アルギン酸ナトリウムなどの有機高分子凝集剤は架橋現象によって粒子どうしを凝集,結合させる.沈殿粒子の成長速度には粒径,濃度,粘度,温度,流速などの因子が影響する.