押出機の先端に円筒状に溶融した樹脂を吐出するダイを取付け,ダイの中心から空気を入れることによって,円筒状の溶融樹脂を膨張させてフィルムを得る成形法をインフレーション成形と呼び,得られた製品をインフレーションフィルムという.ダイの口径と膨らませた円筒状フィルムの口径との比をブローアップ比といい,フィルムの延伸割合を表す.この方法で得られたフィルムはキャスト法のものより一般に厚薄精度が低く,ショッピングバッグや食品包装用など袋状の包装材として広く用いられる.