アスファルトプラント

asphalt plant

 加熱した骨材に石粉,アスファルトを加えて混合し,アスファルト舗装に必要な混合物を製造する機械設備である.大別するとドライヤで乾燥加熱された骨材をふるい分けた後,混合物の配合に合わせて計量して混合するバッチ式と冷骨材供給段階で定量供給された骨材をドライヤ兼用のドラムミキサ内で乾燥加熱しつつ,アスファルトおよび添加物を混合する連続式に分類される.一般に用いられているバッチ式プラントの機器構成は,大きく分けて骨材供給装置,乾燥加熱装置,集じん装置からなる.骨材供給装置は,各骨材を均一に所定の配合に合うようドラムへの供給量を制御する装置でベルトフィーダをインバータでコントロールする方式が定着している.乾燥加熱装置は回転式ドラムの内部で重油バーナを燃焼させ骨材を加熱する装置で排ガスの余熱を回収し熱効率の向上を図る方式が実用化されている.乾燥加熱した骨材はスクリーンでふるい分けされ,計量されたアスファルトと石粉を二軸パグミル型のバッチ式ミキサで均一に混合しアスファルト合材サイロで貯留され出荷される.付属装置としてアスファルトを溶解するケットル,ホットオイルヒータなどが設備されている.また公害防止のためドライヤなどから大気に放出する燃焼ガス中のダストを除去するための乾式サイクロンとバグフィルタの組合せの集じん装置が設置されているのが一般的である.