定在波法

standing wave method

 吸音材の音響特性を計測する方法の一つであり,管の端面に試料を面が軸と直角になるように取付け,他端から純音を入射したときに管内にできる定在波音場の特性を計測し吸音材の音響特性を求めるものである.管内の定在波音場は図のようになるが,最小音圧振幅\({p_{\min }}\),最大音圧振幅\({p_{\max }}\),試料面から最小音圧位置までの距離l1,および最小音圧位置から最大音圧位置までの距離l2を計測すると試料の垂直入射音響インピーダンスZは次式で与えられる.\[\begin{array}{l} Z = \rho c\left( {R + jX} \right)\\ R = \frac{{\sin h\left( {2\pi \alpha } \right)}}{{\cos h\left( {2\pi \alpha } \right) + \cos \left( {2\pi \beta } \right)}}\\ X = \frac{{\sin \left( {2\pi \beta } \right)}}{{\cos h\left( {2\pi \alpha } \right) + \cos \left( {2\pi \beta } \right)}}\\ \alpha = \frac{1}{\pi }\tan {h^{ - 1}}\left( {\frac{{{P_{\min }}}}{{{P_{\max }}}}} \right)\\ \beta = 1 - \frac{{{l_1}}}{{2{l_2}}} = 1 - \frac{{2{l_1}}}{\lambda } \end{array}\]ここにl2λ/4であり,λは音波の波長を示す.

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