完全流体の場合,圧力はすべての面に一様に作用するが,容積Vの流体に微少容積変化dVを与えたときには次式で与えられる圧力変化pが生じる.\[p = - K\frac{{dV}}{V}\]は流体の特性で決まる定数であり体積弾性率,あるいは体積弾性係数と呼ばれるもので単位体積の気体が有するばね定数に対応している.気体の体積弾性率は断熱変化を仮定すると次式で与えられる.\[K = \gamma P = \rho {c^2}\]ここに,γは気体の比熱比,Pは静圧,ρは密度,およびcは音速を示す.