サンプリング周波数をfsとすると,サンプリング定理から,分析可能な最高周波数fmaxは,例えばfsを1000Hzとするとその2分の1の500Hzとなる.このとき,解析原信号のうちにfmaxを超える700Hzの成分が含まれていると,ちょうどfmaxの500Hzを対称軸として折返した300Hzの位置に架空のピークが現れる.このような現象を折返し現象と呼ぶ.これを防止するためにローパスフィルタ(図の場合500Hz)を前置する.