バイオメカニクス

biomechanics

 力学系学理に基づいて生体の構造と機能を解析し,医学や工学などに応用する学問,研究領域であって,生体力学や生物力学と呼ばれることもある.生体素材や器官の構造と力学的性質,心臓・血管系や呼吸器系,消化管内の物質の流れ,生体における熱や酸素の交換と代謝,心臓や関節,脊椎(せきつい)などの器官の機能や,上肢・下肢など体の一部の動き,歩行や運動時のからだ全体の動作などの解析,またこれらの結果の医用材料や人工臓器,治療技術の開発や,福祉機器や健康維持器具の設計への応用などを目的とする.