磁場中を運動する荷電粒子(血液中のイオン)にはたらくLorenz力の結果として生ずる電流を検出して血流量(速度)を検出する計測器.磁場を発生する交流電流の性質により,正弦波,く形波電磁血流計などがある.磁場を血管外から作用させるものが本来の形であるが,カテーテルと称する細管のせん端に超小型の励磁用のコイルと検出電極を持つ血管内で使用するものもある.いずれにせよ観血的であるのが難点であるが,比較的精度良く(誤差:数%),変動する(応答周波数:数十Hz)血流量を測定できる.