一般的にはヘモグロビンなどの可逆的酸素結合物質の水溶液についてその物質の酸素飽和度SO2を水溶液に平衡するガスの酸素分圧pO2に対して表した曲線.ヘモグロビンではpO2が100mmHg(13kPa)(肺胞)でSO2は約98%で,pO2が40mmHg(5.3kPa)(正常な組織)では約75%となり,ヘモグロビンは飽和度が減少して組織に酸素を放出する.この曲線はS字状を呈し,温度,pH,二酸化炭素濃度などにより移動し(ボーア効果),温度が上がったり,pHが下がると右に移動して酸素を放出しやすくなる.